《今週のポイント》日銀短観6月調査(7月1日)上野剛志
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利上げ判断を後押しするか
日銀短観6月調査が7月1日に公表される。企業の景況感は限定的な動きにとどまりそうだ。注目度の高い大企業製造業は、円安進行による輸出採算の改善や、品質不正問題によって停止していた自動車生産・出荷の再開進捗(しんちょく)を受けてやや改善が期待されるものの、円安による原材料価格の再上昇や物価上昇の長期化による消費マインドの低迷などが幅広い業種で景況感の抑制要因になりそうだ。
日銀による追加利上げに注目が集まる中、短観の重要性が高まっている。市場参加者にとっては、短観が提供する幅広い情報が利上げのタイミングや継続性を推し量るうえでの貴重な検討材料になる。
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週刊エコノミスト
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