6四半期ぶりに黒字のキオクシアが秋にIPOか AI需要の拡大継続が鍵
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半導体大手、キオクシアホールディングスの年内IPO(株式上場)が視野に入ってきた。NANDフラッシュメモリーの市況が回復しており、同社は2024年1~3月に6四半期ぶりに黒字(営業利益439億円)を確保。足元では、生成AIの需要の高まりに伴うデータセンター(DC)の建設ラッシュが国内外で続く。DCに設置されるサーバー群に搭載されるメモリーへの需要が旺盛なことが回復の要因だ。
業績回復を受けて、延期が続いていたIPOが現実味を帯びてきた。複数の業界関係者は、「今年秋にはIPOがあるのではないか」と指摘する。それを先駆ける格好で、同社は6月17日、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行の3メガバンクを主要行とする銀行団から、5400億円の借入金の期限延長と、2100億円の追加融資枠を設定したと発表。銀行団から支援強化を得たことをアピールした。大幅な円安も収益にはプラス…
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週刊エコノミスト
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