テヘランのカフェ文化はインフレ下でも健在 マティン・バリネジャド
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テヘランでの外食というと、伝統的な衣装を着た男性がペルシャ絨毯(じゅうたん)の上にあぐらをかき、料理を右手で食べる、あるいは、水たばこ(シーシャ)とお茶を楽しむ、と多くの人がイメージするのではないか。
だが、テヘランの街中には、おしゃれで居心地が良さそうなカフェからすしなどの和食(日本人からは賛否があるが)も含めた各種レストランまで、多様な飲食店がある。特にカフェ・喫茶店はテヘランで絶大な人気を誇り、どこもたくさんのお客でにぎわっている。
一方、イランでは長引く経済制裁などでインフレが続く。あるカフェの店長は「ここ数年、消費傾向に変化が起きている」と話す。例えば、コーヒーや紅茶のお供になるスイーツ類の注文が減っているという。そういえば、筆者も生活費が上がり、最近カフェでスイーツを食べることが減った。
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週刊エコノミスト
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