経済・企業 深層真相

国交省“激怒”でトヨタ生産正常化に遅れも

 トヨタ自動車の認証試験での不正発覚問題が尾を引いている。

 トヨタは不正な認証試験が発覚した「ヤリスクロス」や「カローラフィールダー」など3モデルについて、8月末までの生産停止を決めた。生産再開のめどは立っていない。7月下旬の市場投入を予定していた新型車「クラウン・エステート」の発売時期も無期限延期とした。監督官庁である国土交通省がトヨタに「激怒」していることが背景にある。

 トヨタは認証不正発覚に関する記者会見で、決められた試験基準より厳しい内容で試験していても「不正」になると主張して現行の型式認証制度を疑問視した。同社の豊田章男会長は「不正の撲滅は無理」「認証試験のプロセスの全体像を把握している人は一人もいない」などと述べた。

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