国の洋上風力公募ルールに“不満”の声 日本市場を見限る外資も
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日本の洋上風力発電市場の急拡大を見込み、参入していた外資系企業の期待が急速にしぼんでいる。
日本市場を見限る動きも出ており、世界的な洋上風力発電事業者のオーステッド(デンマーク)やノースランドパワー(カナダ)が日本での事業の優先度を下げた状態になっているという。
外資系企業が日本市場への関心を強めたのは、政府が主導する大規模な脱炭素計画が呼び水となり、再生可能エネルギー市場が急拡大することへ期待を強めたからだ。
中でも急拡大が期待されたのは洋上風力発電だが、実際には開発の動きは鈍い。政府は2030年度までに570万キロワットの稼働を進める計画だが、開発中案件を含む現在の規模は計510万キロワット程度。その内容は「小粒続き」(業界関係者)で、参入してきた外資系企業には誤算だった。
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週刊エコノミスト
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