国際・政治 深層真相

「仲間が増えない」石破氏が“5回目”の自民総裁選

岸田文雄首相が自民党総裁選不出馬を表明した8月14日、訪台中の石破茂元幹事長は記者団に、推薦人20人が集まった場合は「ぜひとも出馬したい」と表明した。写真は台湾外交部(外務省)で記者団の取材に応じる石破氏(中央、8月14日)
岸田文雄首相が自民党総裁選不出馬を表明した8月14日、訪台中の石破茂元幹事長は記者団に、推薦人20人が集まった場合は「ぜひとも出馬したい」と表明した。写真は台湾外交部(外務省)で記者団の取材に応じる石破氏(中央、8月14日)

「有権者の思いに応える決断をしなければならない」

 7月21日、鳥取市の時局講演会で9月下旬に予定される自民党総裁選に意欲を示したのは、石破茂元幹事長(67)だ。

 共同通信が7月20、21日に実施した世論調査では、次期総裁にふさわしい人物として石破氏を挙げた人が回答者の28.4%と最多で、次点の小泉進次郎元環境相(43)をダブルスコアで引き離した。

 岸田政権の支持率が低迷する上、派閥を巡る裏金事件の影響もあり自民離れは深刻だ。知名度が高い石破氏ついて、「選挙の顔になる」(自民党参院幹部)との評価がある一方、懸念材料もある。

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