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マレーシアで急速に広がる女性専用車両 罰金も導入の方針 吾郷伊都子

MRT2号線(プトラジャヤ線)のプラットホーム(JETRO撮影)
MRT2号線(プトラジャヤ線)のプラットホーム(JETRO撮影)

 筆者が用いるマレーシアの都市高速鉄道(MRT)2号線(プトラジャヤ線)は、2024年4月に女性専用車両を導入した。ホーム、扉、内窓、座席などに「WOMEN ONLY COACH」と表示がある。運営会社によれば、36駅のホームと列車49編成にステッカーが貼られている。表示が派手で見逃しようがないが、それでも乗車して女性乗客に叱責される男性もいる。

 23年9月に女性専用車両を導入したMRT1号線(カジャン線)では、セクハラの通報が月平均3.2件から2件に減ったという。国内で最初に女性専用車両を導入したのは10年4月の国鉄マレー鉄道(KTM)だが、女性専用車両への見方はさまざまだ。郊外を運行するKTMに比べ首都中心部を通るMRTはラッシュ時の利用客が多く、混雑を助長するという意見もあった。

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