国際・政治 ワールドウオッチ

幻となったブラジルの200レアル紙幣 松本浩治

200レアル札の裏面に描かれたタテガミオオカミ(写真下)。お札も希少価値がついている(筆者撮影)
200レアル札の裏面に描かれたタテガミオオカミ(写真下)。お札も希少価値がついている(筆者撮影)

 ブラジルで最も高額な紙幣200レアル(約5200円)札が市中に出回らず、発行4年ですでに「幻の紙幣」になっている。ブラジルでも日本と同様、キャッシュレス決済が広がり、「紙のお札」の出番はどんどんなくなっているようだ。

 200レアル札は2020年9月、新型コロナウイルス禍後の景気刺激策のほか、銀行口座がない貧困層への現金給付(1人当たり月600レアル)が始まったことを受けて発行が始まった。しかし、新紙幣発行の2カ月後には24時間無料で利…

残り332文字(全文552文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

9月24日・10月1日合併号

NISAの見直し術14 長期・分散・積み立てが原則 「金融リテラシー」を高めよう■荒木涼子16 強気 「植田ショック」から始まる大相場 日経平均は年末4万5000円へ■武者陵司18 大恐慌も 世界経済はバブルの最終局面へ  実体経済”に投資せよ■澤上篤人20 中長期目線 「金利ある世界」で潮目変化  [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事