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幻となったブラジルの200レアル紙幣 松本浩治

200レアル札の裏面に描かれたタテガミオオカミ(写真下)。お札も希少価値がついている(筆者撮影)
200レアル札の裏面に描かれたタテガミオオカミ(写真下)。お札も希少価値がついている(筆者撮影)

 ブラジルで最も高額な紙幣200レアル(約5200円)札が市中に出回らず、発行4年ですでに「幻の紙幣」になっている。ブラジルでも日本と同様、キャッシュレス決済が広がり、「紙のお札」の出番はどんどんなくなっているようだ。

 200レアル札は2020年9月、新型コロナウイルス禍後の景気刺激策のほか、銀行口座がない貧困層への現金給付(1人当たり月600レアル)が始まったことを受けて発行が始まった。しかし、新紙幣発行の2カ月後には24時間無料で利…

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