《NY市場》米大統領選後の金融相場に備える 堀古英司
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米国株式市場は歴史的に秋に弱い。投資信託が10月の決算を控えて損益通算の操作(含み益・含み損の出ている株式を同時に売る)を行うことが主な要因といわれている。さらに、株式市場は選挙を嫌う。ふたを開けてみないと結果が分からない選挙がほとんどだからだ。そう考えると、今年は11月の大統領選までは、需給的にもイベント的にも、買い控えたいと思う投資家が多いのは容易に想像できる。
一方で、株式市場に流れる待機資金といわれるマネーマーケットの残高は6.2兆ドルと、過去最高の更新を続けている。これだけ流動性が潤沢な中で、いよいよ米連邦準備制度理事会(FRB)は金融緩和を開始する。これは米国の歴史上初めてのことだ。
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