《金》複数材料で高値圏 吉田哲
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米ニューヨーク金先物相場は8月中旬以降、1トロイオンス=2550ドル近辺という歴史的高値圏で推移している。
8月中旬はウクライナ軍がロシア西部に侵攻した直後だ。また、中東情勢の混迷が目立ちはじめたタイミングでもある。イスラエルとハマスの間で停戦協議が頓挫したり、レバノンのイスラム武装組織ヒズボラがイスラエルを攻撃したりした。
こうした地政学リスクの高まりと歩調を合わせるように、金相場に上昇圧力をかけたのが米国の利下げ観測だ。8月23日のジャクソンホール会議の際に、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が「金融政策の調整をする時が来た」と述べ、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げがほぼ確定的となった。
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