《長期金利》利上げで緩やかに上昇 佐藤芳郎
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日本の金融市場は8月5日、大幅な変動に見舞われた。混乱が冷めやらない中、同7日には日銀の内田真一副総裁が講演し、「市場が混乱している中で利上げはしない」との発言が注目され、日銀は市場の火消しに心を砕いているとの印象が強まった。
8月23日の国会閉会中審査に出席した植田和男総裁の質疑応答も、おおむね同様の受け止めとなっている。
金融政策にとって市場の落ち着きは重要だ。一方で、火消しが日銀のメッセージであったと単純に受け止めることには注意が必要だろう。発言の中で、日銀正副総裁は共に、景気が見通し通りであれば、金融緩和の度合いを調整すると付け加えることを忘れてはいない。
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週刊エコノミスト
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