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危機的な豪の航空業界 今年に入って2社が経営破綻 守屋太郎

レックス・エアラインズの航空機(Bloomberg)
レックス・エアラインズの航空機(Bloomberg)

 豪州では今年、航空2社が相次いで経営破綻した。新興の格安航空会社ボンザは4月、就航から1年余りで運休した後、買い手が見つからず、7月に清算が決定。地方路線に強みを持つ業界3位のレックス・エアラインズも7月、ボーイング737で運航していた大都市路線を運休。小型機が飛ぶ地方路線は運航を続けつつ、管財人の下で事業再生の手続きに入った。

 豪航空業界では、最大手カンタス航空に続く2位以下の企業がことごとく経営に行き詰まってきた。アンセット航空は米同時多発テロ後に破綻して消滅し、ヴァージン・オーストラリア航空も新型コロナウイルス禍で破綻した後、再生している。

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