円高でLTCM事件の再来も 市岡繁男
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日本株は7月高値から最大27%も下落した後、9月2日には下げ幅の7割以上を回復した。だが、その翌々日には前日比4.2%も急落してしまう。台風の到来で夏が終わるが、株価も同じで、次はドル安を起因とする波乱の秋を迎えよう。
8月上旬の株価暴落は、円高→円資金の調達コスト上昇で危機に陥ったファンドが日本株を損切りしたことが原因だった。同じことは1998年にもあり、低利の円を借りてロシア国債に投資したファンドが運用に失敗し、資産を投げ売って円を返済した(LTCM事件)。このためドル・円は2カ月で2…
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週刊エコノミスト
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