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マレーシアでガザ侵攻に抗議する不買運動 地場コーヒーチェーンがスタバ超え 本田香織

「ZUSコーヒー」の店舗=クアラルンプールで2024年9月(NNA撮影)
「ZUSコーヒー」の店舗=クアラルンプールで2024年9月(NNA撮影)

 マレーシアのコーヒーチェーン業界で、中東情勢の影響により競争に変化が見られる。イスラム教徒(ムスリム)が人口の6割以上を占めるマレーシアで、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ侵攻に抗議する不買運動が起きているためだ。パレスチナへの同情論が強く、イスラエルを支援していると見なされた米欧企業が標的にされている。

 マレーシアでは1998年に進出した米「スターバックス」が店舗数で首位だった。しかし、不買運動の標的となり、スターバックスを展開するベルジャヤ・フードの2024年6月期連結決算は、最終損益が9152万リンギット(約31億円)の赤字となった。

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