スウェーデン伝統の発酵ニシン缶詰に不漁の影 綿貫朋子
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独特かつ強烈な臭いの魚の缶詰「スーシュトルンミング」。バルト海北・中央部で取れるニシンを塩漬け・発酵させたスウェーデンの特産品だ。好き嫌いはあるが、毎年8月第3木曜日の「解禁日」を心待ちにする人も多い。そんな同国の伝統に影が差している。近年続くニシン不漁が理由だ。
一因とされるのは、大規模な引き網漁による大量漁獲。その大部分が養殖魚などの飼料になる一方で、小規模の沿岸漁業者が缶詰の材料となるニシンが取れずに苦悩する様子が、ニュースで次々と伝…
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週刊エコノミスト
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