週刊エコノミスト Online 大学改革
千葉商科大学長に宮崎緑氏
千葉商科大は2025年4月に就任する新たな学長に宮崎緑・国際教養学部教授を選任したと発表し、21日に都内で記者会見した。9代目の学長で女性としては初めて。宮崎新学長は、千葉商科大が創設以来の理想として掲げる、社会の諸問題に対処できる人物を指す「治道家(ちどうか)」の育成を基本方針とすることを表明。「エシカルマインド(倫理精神)を持つ現代の治道家、社会のリーダーになる人を育てたい」と述べた。
千葉商科大は2025年4月、5学部7学科から4学部6学科に再編する大規模な改組を予定している。これに併せる形で人事も刷新し、学長に宮崎氏を選任した。宮崎氏は慶応大大学院修了後、NHKキャスターとして活躍。00年に千葉商科大助教授に就任し、15~21年には国際教養学部長を務めた。
また、千葉商科大付属高校の校長に来年4月、元日本経済新聞記者の高井宏章氏が就任する人事も発表した。高井氏は日経時代に主に金融を担当し、ロンドン特派員も経験。記者会見では「大学とも連携し金融リテラシー教育に取り組む」と語った。宮崎新学長も高校との連携強化を図るとして「高校と大学で重なっているところを整理し、次のことにあてる(授業をつくる)作業を進めたい」と話した。(岩崎誠・編集部)