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サンフランシスコのVCが新薬開発に新投資システム 二村晶子

バイオ各社の事務所。投資不足の中、施設を共有して経費削減に努める(カリフォルニア州トーランスで筆者撮影)
バイオ各社の事務所。投資不足の中、施設を共有して経費削減に努める(カリフォルニア州トーランスで筆者撮影)

 新型コロナの感染が落ち着いて以降、投資が大幅に減少しているバイオ業界。資金繰りに苦労する起業家を支援しようと、サンフランシスコのベンチャーキャピタル(VC)「ファウンダリー・イノベーションズ」が、新しい投資の仕組みをスタートさせた。

 一般的に、起業家がVCから支援を得るには、開発を進める新薬が動物実験で効果が実証されていることが条件だ。しかし、資金力がない起業家にとってはその段階まで自力で進むことが難しい。

 ファウンダリー・イノベーションズは、人工知能(AI)を使ったり、実際に動物を使った試験を実施したりする独自の評価基準「免疫治療薬ベンチャースタジオ」を作り、この基準に合格した免疫治療薬の会社だけを投資の対象にするという。

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