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台湾の新幹線も在来線も来年は値上げの年 林哲平

台湾鉄道の特急電車。経営効率の悪さが指摘される(台湾南部・台南で2024年7月)(筆者撮影)
台湾鉄道の特急電車。経営効率の悪さが指摘される(台湾南部・台南で2024年7月)(筆者撮影)

 長年にわたって運賃の据え置きが続いてきた台湾の鉄道で、大幅な値上げが予定されている。古くなった車両の更新費用や人件費の上乗せが想定されており、市民の足を直撃しそうだ。

 2007年に開業した「高速鉄道」は、台湾の南北350キロを最速1時間半で結ぶ。高い定時運行率を誇り、週末の切符は争奪戦になることも少なくない。

 現在の運賃は、台北─左営(高雄市)間で1490台湾ドル(約6600円)かかるが、台湾メディアによると、25年には1720台湾ドル(約7600円)程度への値上げが見込まれるという。開業以降の物価上昇分を運賃に反映できていないためで、26年以降は、日本の東海道新幹線の車両をベースにした新型車両を導入するなど、多額の支出が予想される。

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