経済・企業 深層真相

日産のルノー保有自社株消却に疑問の声

日産自動車の内田誠社長(2024年8月1日)
日産自動車の内田誠社長(2024年8月1日)

 日産自動車がルノーが保有する日産株式を約798億円で取得して消却した財務戦略を疑問視する声が高まっている。

 日産とルノーは2023年11月、出資比率を15%ずつの対等な関係にするため、ルノーが保有する日産株43%のうち、28.4%分をフランスの信託会社に移した。その後、日産は自社株を23年12月に5%分、24年3月に2.5%分を信託会社から買い取り、消却した。

 今回、さらに約5%分を798億円で取得し消却した。「事業計画を実現するため財務基盤を維持しながら、株主還元と資本効率向上を図る」が理由だ。

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