トランプ氏就任後の株価は波乱含み 市岡繁男
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トランプ氏は2023年9月、「我々は大恐慌に向かっている。唯一の問題は、それがバイデン政権時に起きるか、私の任期中なのかだ」と述べた。同氏はそれまでも大恐慌について言及しており、深刻な不況の到来を覚悟しているようだ。
実際、米国株は歴史的な水準まで買われており、いつ崩落してもおかしくない。要因の一つとして注目されるのは「債務満期の壁」だ。Baa格の社債利回りは、コロナ禍の影響で20年に過去最低水準に低下した。企業は資金調達に殺到し、20年第2四半期には通常の4倍、約2兆ドルの起債がなされた(図1)。
社債は平均5年で償還されるので、25年上半期は借り換え需要が急増する。Baa格の社債利回りは…
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週刊エコノミスト
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