週刊エコノミスト Online特集

役立つ会計 EUがIFRSに反発か 修正版作成の動き=吉井一洋

    EUの動向はIFRSの方向性に影響を与えるかもしれない(Bloomberg)
    EUの動向はIFRSの方向性に影響を与えるかもしれない(Bloomberg)

     国際会計基準(IFRS)は世界の多くの国で受け入れられている。欧州連合(EU)は2005年にIFRSを導入し、その後の世界的な導入の流れを作ったという点で大きな影響を与えた。だが、そのEUが「EU版IFRS」を策定しようとする動きを見せている。

     EUは、環境問題や社会問題の解決を支援する「ESG」に熱心に取り組んできた。地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」や国連サミットでの「持続可能な開発目標」(SDGs)の採択(いずれも15年)以降、その傾向に拍車がかかっている。

     EU版IFRS設定の動きのきっかけとなったのは、「サステナブル(持続可能な)金融についてのハイレベル専門家グループ」(HLEG)が18年1月にまとめた最終報告書「持続可能な欧州経済の金融」である。HLEGはサステナブル金融に向けての全体的・包括的なロードマップの開発を支援するグループだ。

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