役立つ会計 財務3表編 読み方のポイントはここだ! 企業の経営状況が丸分かり=向山勇/村井直志
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<一から学ぶ基礎知識>
企業は収益や費用・損失を計算して決算を発表する。上場企業であれば、その結果が「有価証券報告書」として公表されるが、100ページを超えることも少なくなく、読みこなすのは容易ではない。だが、財務3表と呼ばれる、損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CF)を読み込むことができれば、企業の業績や経営状況を手軽にチェックできる。
企業活動とは、(1)資金を調達し、(2)投資(事業)を行い、(3)利益を出す、ことと言える。財務3表を見れば、この三つの実態が把握できる。まず貸借対照表では、どうやって資金を集め、それを何に投資しているのかが分かる。その結果、どのくらいの利益が出たのかを示すのが損益計算書だ(図1)。
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週刊エコノミスト
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