週刊エコノミスト Online特集

役立つ会計 仮想通貨はどう扱う? 期末に時価評価して損益計上 保有量や評価額を個別に開示=鈴木智佳子

    「活発な市場」があるビットコイン
    「活発な市場」があるビットコイン

     日本企業の会計基準を策定する企業会計基準委員会(ASBJ)は3月、企業が仮想通貨を利用する際の会計処理のルール(実務対応報告第38号)を公表した。仮想通貨独自の当面の取り扱いの四つのポイントを示しており、今年4月1日以後に開始する事業年度から適用される。

     一つ目は仮想通貨の評価方法だ。ビットコインやイーサリアムなどのように仮想通貨交換所で十分な数量と頻度で取引が行われ、継続的に価格情報が提供される活発な市場がある場合、最も頻繁に利用している交換所における価格で期末に時価評価をし、帳簿価額との差額を損益計上する。また、仮想通貨の取引価格は変動が激しいため、評価する時価を参照する交換所や時間を恣意(しい)的に変更して損益額を操作することを防ぐため、企業は通常、仮想通貨の取得時に評価する時価を参照する交換所と時間を決め、継続的に適用することが必要となる。

     一方、活発な市場がない仮想通貨を保有している場合は取得原価で評価し、期末時点で見込まれる売却する際…

    残り1340文字(全文1770文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    2月25日号

    契約のルールが変わる 民法改正16 経済活動の規律が一変 4月施行のインパクト ■市川 明代19 インタビュー 潮見佳男 京都大学大学院法学研究科教授 120年ぶり改正の意義 「市民に分かりやすく社会に生きた民法に」第1部 債権法編21 ココが大事1 「契約」が変わる ケース別で解説 改正の重要ポイ [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ PR

    最新の注目記事

    ザ・マーケット