池谷裕二の闘論席 人工知能と人間が協働すると成績が向上する
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人工知能と人間が協働すると成績が向上する──。そんな調査結果が発表された。
米国立標準技術研究所のフィリップス博士らが今年6月の科学誌『米国科学アカデミー紀要』に発表した論文だ。
博士らの実験対象は顔認証試験だ。二つの顔写真を見せ、それが同一人物か否かを判定させる試験を行った。人は個人差が大きく、得意な人と苦手な人がいる。法医学などの特定の専門家の中には、ときおり卓越した能力を発揮する人がいる。彼らは、指紋認証よりも高い精度で、個人を特定できる。
人工知能も負けていない。過去3年ほどで人工知能による顔認証の性能も飛躍した。
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