国際・政治エコノミストリポート

英国EU離脱 来年3月に迫る交渉期限 「無秩序離脱」の現実味=田中理

国内調整に苦慮する英国のメイ首相(Bloomberg)
国内調整に苦慮する英国のメイ首相(Bloomberg)

 英国が2016年6月、国民投票で欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)を選択してから2年2カ月。19年3月末にはEU基本条約で定められた2年間の交渉合意期限を迎える。

 英国のEU離脱協議は17年3月末に開始。同年12月末の欧州首脳会議で第1段階((1)在英EU市民と在EU英市民の権利保障、(2)北アイルランドの国境問題、(3)離脱精算金)の協議について十分な進展があったことが認められ、移行措置や将来関係などに関する第2段階の協議に入っている。今年3月の首脳会議では、20年12月末までの離脱に向けた移行期間の設定と移行期間中の英国の単一市場と関税同盟への残留、そして離脱後の関係について協議を始めることで合意した。

 英国とEUが今秋をめどに目指しているのは、英国に暮らすEU加盟国出身者の権利の保障などを定めた「離脱協定」の合意と、離脱後の将来関係に関する「政治宣言」の取りまとめだ。

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