WASHINGTON D.C. 大リーグオールスター 随所に愛国心の演出=中園明彦
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7月17日、ワシントンDCで第89回米大リーグオールスターゲームが開催された。筆者は幸運にも、人生初となるオールスターゲームを観戦する機会を得た。
開催地は、全チームによる持ち回りとなっている。両リーグには30チームが所属しているため、単純計算でも同球場での開催は30年に1度となる。ワシントンでの開催は1937年、56年、62年、69年に続いて5回目だ。次回開催は数十年後となるのが確実であり、野球ファンに限らず、当地住人にとって入場券はプラチナチケットとなった。
大リーグと言えば、試合開始前の国歌斉唱と始球式が有名だが、今回、オールスターで見た演出は特殊なものだった。まず、29人の退役軍人の名誉勲章(Medal of Honor)受章者がグラウンドに登場した。観客5万人が総立ちで出迎える中、ハリウッドスターのブラッドリー・クーパー氏がビデオで彼らの功績をたたえて、続いて一人ひとりが紹介された。
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週刊エコノミスト
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