週刊エコノミスト Online深層真相

拡大版 2018年霞が関の異動 不祥事で変則人事続々 財務省 文科省 経産省 厚労省 内閣官房

茶谷栄治主計局次長
茶谷栄治主計局次長

 今夏の霞が関官僚の定期人事異動は、それぞれの官庁で起きた不祥事の影響を色濃く反映する結果となった。

財務省 幻の「茶谷主計局長」案

 人事がもっとも難航したのは、女性記者へのセクハラと、学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る文書改ざん問題で、事務次官・国税庁長官が不在となっていた財務省だ。最終的には、事務次官に、本命視されていた岡本薫明主計局長(1983年大蔵省)が昇格することで決着した。しかし、主要ポストが決まるまでには紆余(うよ)曲折があった。

 次期次官の待機ポストとも目される主計局長には、森友学園問題の国会答弁ですっかりおなじみになった太田充理財局長(83年同)が就く。これは事務方が昨年から想定した案。

残り2695文字(全文3003文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事