ルネサスの“降格”役員 ソニーが人脈見込み採用
有料記事
ソニーが9月1日付で、ルネサスエレクトロニクスの屋台骨である車載半導体を担当していた大村隆司氏を執行役員・半導体担当常務補佐に迎える。大村氏は三菱電機出身。ルネサスで執行役員常務兼オートモーティブソリューション事業本部長を務めていたが、今年3月29日付で執行役員を退任し、フェローに就く実質上の“降格”となっていた。
車載半導体開発には、自動車メーカーや主要部品メーカーとの人脈が欠かせない。ソニーは、画像用半導体CMOS(シーモス)で世界シェアトップだが、用途は主にスマートフォン向けだ。吉田憲一郎社長=写真=は、車載向け市場拡大への意欲を示している。ただし、電機業界では抜群のブランド力を誇るものの、自動車メーカーに行けば「ソニーさんがうちに何か用ですか」とけんもほろろに扱われることも。大村氏の採用は「技術力と…
残り80文字(全文439文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める