新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 リーマン・ショック10年

リーマン・ショック10年 私のリーマン・ショック 宮本雄二 米国の挫折で自信深めた中国 本音では回避したい米中対立

宮本雄二(元駐中国日本大使)
宮本雄二(元駐中国日本大使)

「米国の時代の終わり、中国の時代の始まり」を中国に認識させる最大の出来事がリーマン・ショックだった。

 当時、すでに中国は経済成長を遂げていたが、それでもまだ米国は仰ぎ見る存在。その米国が、最も強みを持っていたはずの金融で失敗したのは、中国人にとって衝撃だった。米国を訪問した中国の友人たちは「こんなに自信を失った米国を見るのは初めてだ」と、驚いていた。

 もちろん、中国も深刻な打撃を受ける不安は大きかった。当時の中国の貿易依存度は57%。米国が安定を担保できなければ、中国も安定を保てないのが実情だったからだ。

残り1307文字(全文1562文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事