リーマン・ショック10年 私のリーマン・ショック 古賀信行 英米では「金融のための金融」…
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英米では 「金融のための金融」 日本はバブル崩壊の経験が生きた
2008年9月15日は、ホテルで中国関係の会合に出席していた。そこである日銀関係者からリーマン・ブラザーズの破綻を耳打ちされたのが最初だった記憶がある。もちろんびっくりした。
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私が最高経営責任者(CEO)だった07年、リーマン・ショックの原因となったサブプライムローン(低所得者向け住宅融資)を証券化した金融商品を野村証券でも手掛けていたが、それを縮小しようとした。「膨らみすぎだ。おかしい」と感じていたからだ。
米国での投資家向け説明会(IR)でそれを伝えると、「せっかくのもうけのネタをどうして縮めるのか」と非難された。
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週刊エコノミスト
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