経済・企業特集

リーマン・ショック10年 私のリーマン・ショック 出井伸之 製造業没落はリーマンとは無関係…

    出井伸之(ソニー元会長・社長)
    出井伸之(ソニー元会長・社長)

    「日本の製造業はリーマン・ショックで競争力を失った」という人がいるが、全く関係ない。日本の製造業が競争力を失ったのは、その10年前、すなわち1997年のアジア通貨危機の時だ。

     韓国の通貨ウォンが日本円に対し2分の1にまで急落。サムスン電子などの韓国勢は輸出競争力が格段に増し、資本集約型のビジネスモデルに切り替えた。

     資本集約型の特徴は、生産すればするほど、コストが下がる「収穫逓増の法則」が働くことだ。サムスンは安い資本コストで半導体に徹底的に投資し、圧倒的な世界シェアをとった。

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