台湾 国際競技大会の中止 中国の圧力に衝撃=田中淳
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東アジアオリンピック委員会(EAOC)は7月24日の臨時理事会で、「台中市が持つ第1回東アジアユースゲームズの開催権を剥奪する」と決定、台湾全域に衝撃が広がった。
東アジアユースゲームズは18歳以下のスポーツ大会で、「東アジア競技大会」の後継大会。5年前に2019年の第1回開催権を得た台中市は、日本や中国など9カ国・地域から2300人を迎え入れるためのインフラ整備を進めている。
台湾各紙によると、台湾で近年、活発化している「東京奥運正名活動」が剥奪の口実にされたという。この活動は、20年の東京五輪・パラリンピックに「台湾」として参加できるよう働きかけていくもの。「一つの中国」を巡る問題から、台湾は「中華民国」「台湾」として国際スポーツ大会に参加できず、「中華台北(チャイニーズ・タイペイ)」を名乗らなければならない。
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