エチオピア 新首相の相次ぐ改革 好感呼び商機へ期待=関隆夫
有料記事
約1億人の人口を抱え、高成長を続ける地域大国エチオピアで、4月に就任したアビー首相が矢継ぎ早の開放政策を打ち出している。地方での反政府抗議活動が治まらない中、ハイレマリアム前首相が2月に辞任を表明。後継候補選びが続く中、当初アビー首相はダークホースとみられていた。就任が確実視されるようになった段階でも国際社会では、国政経験が浅く、軍出身という経歴から不安を感じる向きもあったようだ。
しかし、新首相就任以降の変革スピードは周囲の想像をはるかに超える。国内融和では、積極的に地方に出かけ、反政府的行動には平和的手段で臨むように国民に自制を促した。他方、政治犯の釈放や、外国に拠点を置く複数野党のテロ組織認定の解除などで政治的自由の拡大も進めている。
残り256文字(全文580文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める