タイ 膨らむ教師の借金 自己責任か献身か=澤木範久
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タイの教師が抱える負債が社会問題化している。地元紙『ネーション』は、全国で150万人の教職員が総額1兆バーツ(約3兆3500億円)の借金にあえいでいると報じている。
タイでは教職員は国家を担う人材を育成する重要な職業とされ、低利融資を提供する機関や仕組みは複数ある。その一つが、教育省傘下の教職員福祉促進委員会(OTEP)が政府貯蓄銀行(GSB)と提携して運営する「教職員の葬儀に対する友人からの支援」という風変わりな名の互助会的な生命保険制度。ここへの加入をGSBから融資を受ける際の条件…
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週刊エコノミスト
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