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Jリーグ 25年目の「革新」 成長のカギ 英プレミアの成功例がヒント 満員スタジアムの相乗効果=小島清利

図1 J1クラブ売上高(2017年度)図2 欧州グラフ売上高ランキング(2016~17年シーズン)
図1 J1クラブ売上高(2017年度)図2 欧州グラフ売上高ランキング(2016~17年シーズン)

 2017年度のJ1クラブの決算で売上高がトップだったのは、浦和レッズの約79億円だった(図1)。これは、J1クラブ単独の売上高としては過去最高額だ。ただ、世界のトップクラブとの差は依然として大きい。Jリーグのクラブが世界と伍(ご)するには、どのような成長戦略が必要とされるのか。17年からJリーグのオフィシャルサポーティングカンパニーを務めるコンサルティング会社、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーへの取材を基に考えてみる。

 デロイトUKスポーツビジネスグループが世界のサッカークラブの財務を分析している「フットボールマネーリーグ」の2018年版によると、16~17年シーズンの欧州リーグの売上高トップはマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)で、その額は浦和の10倍以上である6億7630万ユーロ(約865億円)だった(図2)。30位のベンフィカ(ポルトガル)でも1億5700万ユーロ(約200億円)で、Jリーグのクラ…

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