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チリ 7年間で2倍以上に 急増する外国人観光客=中山泰弘

 チリへの観光客数が急増している。2010年は年間300万人未満だったが、17年は前年比14・3%増の645万人を記録、7年で2倍以上の伸びとなっている。その一番の要因は、隣国アルゼンチンからの観光客だ。直近2年間では外国人観光客全体の5割を超えている。彼らのチリ訪問の最大の目的は買い物だ。アルゼンチンは保護主義的な政策を長らく続けてきたが、15年末にマクリ大統領が就任、輸入規制の緩和が図られたため、チリ行きに拍車がかかった。

 一方のチリは長年にわたる市場開放政策により外資が多数参入。さらに低関税によって周辺国に比べて割安な価格で商品が販売されているため、買い物客が一挙に押し寄せた。空港では大型テレビを梱包(こんぽう)、持ち帰る光景が至るところで見られた。ショッピングモールも自国で展開されていないアパレルブランド品などを目当てに、セール時期でもないのに、連日、大量の買い物袋を抱える外国人観光客であふれていた。

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