奨学金の延滞防ぐ仕組みづくり必要=平田英明
有料記事
学業成績との関連を調べて活用を
10年前に閣議決定された教育振興基本計画では、「資源の乏しい我が国では人材への投資である教育は最優先課題」であり、「発展の礎となる未来への投資であることを踏まえ、欧米主要国を上回る教育の内容の実現」が必要ゆえ、「教育の機会均等の観点から、奨学金事業等を推進」するとしている。
そして、2016年度時点で、大学生2・6人に1人が、独立行政法人の日本学生支援機構(JASSO)の奨学金の利用者だ。奨学金には、返還が必要な貸与型と、不要な給付型がある。ここでは、機構の利用者を含む私のゼミ生との共同研究をベースに、奨学金の大半を占める貸与型の課題について考えてみたい。
残り2756文字(全文3053文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める