WASHINGTON D.C. 過酷な自然の南西部 開拓魂は現代の共和議員に=高井裕之
8月のワシントンは最も暑くてスローな時期である。在住者はこの時期は避暑を兼ねて都市部を離れる。4月に赴任した筆者にとっては最初のまとまった休み。灼熱(しゃくねつ)の砂漠地帯は覚悟の上で、行き先に南西部を選んだ。
ネバダ・ユタ・アリゾナなど南西部の州はグランドキャニオンなどの、米国の雄大な大自然が満喫できる。観光資源の裏には過酷な自然条件などと闘いながらこの地を開拓してきた人々の歴史がある。
政治的には保守色が強い。秋の中間選挙でユタ州の共和党上院議員として立候補するミット・ロムニー氏は投資会社「ベインキャピタル」トップとして日本でも知られている。他にも、不出馬を表明している共和党重鎮のオリン・ハッチ氏もユタ州選出の上院議員、8月25日に死去したジョン・マケイン上院議員はアリゾナ州選出だ。
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週刊エコノミスト
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