イタリア コンテ政権発足3カ月 初の予算編成が正念場=山内正史
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イタリアで6月、失業者への給付金支給策などを打ち出した政党「五つ星運動」と自国民中心主義的な主張を強める政党「同盟」の連立によるコンテ政権が発足して3カ月。ジェンティローニ前政権時に決定した2018年度の政策を批判しながらも粛々と実行しており、今のところ野党時代の急進的な主張は影を潜めている。同盟が欧州連合(EU)広域での不法移民対策の遅れを背景として、支持率を拡大していることも短期的に政権の安定に寄与している。
だがコンテ政権の正念場はこれからだ。同政権は発足時に公約として、低所得層への税控除を伴う増税や失業者への最低所得保障などの制度の導入を決めた。
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週刊エコノミスト
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