話題の本 『アメリカとヨーロッパ』『人工知能はなぜ椅子に座れないのか』『撰銭(えりぜに)とビタ一文の戦国史』『阪神園芸 甲子園の神整備』
有料記事
『アメリカとヨーロッパ』 渡邊啓貴著 中公新書 820円
英国保守党員が、アメリカ人を騒々しい職人ども、秩序を破る農民、法律破りの商人などとののしっていた19世紀前半から本書は始まる。それから200年近くたった米ソ冷戦終結直後のNATO(北大西洋条約機構)会議。自立性を主張する西欧諸国首脳に対し、ブッシュ(父)米大統領が「冷戦時代に欧州の平和が守られたのは誰のおかげなのか」と色をなして憤った。一体に見えながらも起伏に富んだ米欧関係の歴史をトランプ現大統領に至るまで描写している。(T)
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