話題の本 『富山は日本のスウェーデン』『全産業「デジタル化」時代の日本創生戦略』『日本史の論点』『硯の中の地球を歩く』
有料記事
『富山は日本のスウェーデン』 井手英策著 集英社新書 820円
理想の福祉国家と目されるスウェーデンに、女性の就労率の高さや豊かさにおいて富山県が通じるという。3世代同居はじめ保守的な地域社会が背景にあるところは逆説的だが、本書の主眼はこの相違にはない。現在進行形の富山の変容にある。たとえば、高齢者と子供を同じ施設で受け入れるデイサービス。つまり、家族内の助け合いを、地域へ広げたのだ。人口減の下、保守・リベラルといった枠組みを外し、地に足の着いた政策議論を呼びかける。(A)
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週刊エコノミスト
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