話題の本 『金融危機と対峙する「最後の貸し手」中央銀行』『ファイナンス思考』『企業広報誌の世界』『「働き方改革」の嘘』
有料記事
『金融危機と対峙する「最後の貸し手」中央銀行』 木下智博著 勁草書房 5500円
中央銀行が持つ「最後の貸し手」機能とその発動原則のあるべき姿を過去の事例に基づき論じた。従来、国民負担を避ける観点から債務超過金融機関への貸し付けを禁じる原則があり、1990年代後半に日本銀行が実施した特融には厳しい評価が下された。しかし、リーマン・ショックを契機に各国で金融機関の破綻処理や制度が議論され、日銀の判断が再評価されている。当時の特融から教訓を導き出そうと、その実務に携わった元日銀マンが詳述する。(M)
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