商社 商社セブン 財務・投資案件&これからの注目事業=種市房子/浜田健太郎
有料記事
<第2部>
7大総合商社のビジネス構造を分析するとともに、成長が見込まれる事業について担当役員に戦略を聞いた。
(聞き手・構成=種市房子/浜田健太郎・編集部)
総合商社は1960年代に「10社時代」が確立した。主に(1)財閥系=三菱商事、三井物産、住友商事、(2)関西系鉄鋼問屋がルーツ=日商岩井、安宅産業、(3)「関西五綿」と呼ばれた繊維がルーツ=トーメン(旧・東洋棉花)、日綿実業(後のニチメン)、伊藤忠商事、丸紅、兼松江商の三つにグループ分けされる。
商社は50年代の高度成長期に、繊維や鉄鋼製品、化学品、石油など素材を中心とした商品のトレード(取引仲介)で業績を伸ばした。しかし、その後、業界は2回の大きな危機を迎える。まず、70年代後半からの「冬の時代」。国内の経済活動が停滞した上、銀行による資金供給が絞られたことが原因だった。そして、2000年代の「商社不要論」。国内メーカーが自社で販路を確保したことや、ITシステムが普及して、商社のトレー…
残り182文字(全文610文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める