新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 エコノミストリポート

16億人を救える日本の食品ロスはごみも減らす=石川友博

 まだ食べられるのに捨てられる「食品ロス」への関心が高まっている。我が国の食品ロスは年間646万トン(2015年度推計値)発生している。国民1人が茶碗1杯分(約140グラム)のご飯を毎日廃棄するのとほぼ同量である。なお、世界では約8億人の人々が栄養不足状態にあり、年間、約320万トン(15年)の食糧援助が行われているが、我が国の食品ロス発生量はその約2倍に匹敵する。

 食品ロス削減は世界的にも重要課題に位置づけられている。15年9月には、国連サミットで、「持続可能な開発目標」(SDGs)の一つとして、30年までに小売り・消費レベルの世界全体の1人当たり食料廃棄量を半減させる目標が定められた。これを受け、我が国にも積極的な対応が期待されている。

残り3729文字(全文4053文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事