経済・企業深層真相

中国がゲーム規制を強化 背景に若者の「近視予防」

 ゲーム大国の中国でオンラインゲームに対する規制が強化され、日系ゲームメーカーにも影響が及んでいる。世界販売1000万本を達成したカプコンの人気タイトル「モンスターハンター:ワールド」が、中国IT大手テンセントのゲームプラットフォーム「WeGame」で8月9日に発売されたが、同13日に中国当局により販売中止に追い込まれた。事前予約で100万件もの予約があっただけにテンセントの株価は暴落。カプコンも直近の高値から約500円も下落した。

 今回の規制強化について、日本のゲーム業界関係者は「中国では今年3月にメディアを監督する国家広播電視総局とコンテンツを監督する文化観光省が新設され、それに伴う認可手続きが厳格化された可能性がある」と指摘する。もう一つは、近年中国の若者の「近視」が深刻化しており、「その原因がゲームにあると見た政府が近視予防に乗り出した」(在中国ジャーナリスト)ことも背景にあるようだ。習近平国家主席は8月29日、「社…

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週刊エコノミスト

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