変われ!ガスタービン3強 世界トップでも喜べない三菱日立=宗敦司
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三菱重工業子会社でガスタービンなど発電設備を手掛ける三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は今年8月、同社のガスタービンが世界シェアの40%に達してトップになったと発表した。世界の発電市場に関する調査を行っている米マッコイ・パワー・リポートの報告によるもので、それによると2018年1~3月の受注発電容量でMHPSが首位となった。
18年のガスタービン年間総発注量が3000万キロワット程度になると見られているなかで、MHPSはすでに780万キロワットの受注を確保。18年末までの年間発注予測の25%以上に達するとしている。半期とはいえ、常勝の米ゼネラル・エレクトリック(GE)を上回ったこと自体は喜ばしいことではあるが、実は単純に喜んではいられない背景がある。ガスタービンの市場そのものが大きく縮小しているのだ。
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週刊エコノミスト
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