米国株「不均等成長」の株高のうたげも終焉へ
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過去最高値を更新する米国株。投資家は再びリスクに無頓着となり、株式市場の恐怖指数も低下、高リスク債券であるハイイールド債と国債とのスプレッド(利回りの差)も2008年の金融危機前の水準まで低下した。日本でも東証1部の株式時価総額が国内総生産(GDP)の120%を超え、1989年のバブル期以来の高水準となった。
しかし、企業収益の好調を背景とした日米株高のうたげにも、遠くにエンディングベルの音が聞かれるようになった。人為的で危うい「不均等成長」の限界を示すベルの音だ。日米の株高のうたげは、ともに不均等成長という不安定なバランスの下で企業が利益を拡大することで実現している。米国は財政赤字拡大で成長を高め、その中で金融政策を引き締めに転換した。
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週刊エコノミスト
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