英国のEU離脱、政治も公徳心で議論を
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英国の欧州連合(EU)からの脱退(ブレグジット)を巡るEUとの交渉は混迷しており、先行きは全く見通せない。
英国のメイ政権は、脱退後もEUとの関税同盟に属するか、あるいは外部の国として自由貿易協定を結ぶかの二者択一の決断を先延ばしにしてきた。7月になってようやく、財の貿易のみをカバーする自由貿易圏といういわば第三の道を目指す方向を明示した。
ところが、この苦渋の案は、9月19~20日にオーストリア・ザルツブルクで行われた非公式首脳会議で、「良いとこどり」と批判されて頓挫してしまった。交渉は継続するだろうが、このままでは、上述の二者択一に戻る公算が高い。
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週刊エコノミスト
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