パウエル議長のしたたかな「口先」金利誘導=真意一到
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米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、ワイオミング州ジャクソンホールで8月24日に開かれた世界の中央銀行関係者が集まる会合で、9月26日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で今年3回目となる利上げを行う方向性を強く示唆した。
ジャクソンホール会議は、過去にも、バーナンキ元FRB議長が量的緩和第2弾を、イエレン前FRB議長が早期利上げの再開を示唆するなど注目を集めた。
特に今回は、トランプ大統領が講演の4日前に、「低金利政策を期待していたが、逆に利上げを続けている」とFRBをけん制したと報道されたこともあり、注目度は一段と高まっていた。そこで、パウエル議長は「米国経済は力強く、今後も緩やかだが継続的な利上げを継続する」と従来の主張を繰り返し、金融政策の独立性をアピールしてみせた。
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週刊エコノミスト
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