インド 生体認証番号は合憲 最高裁が判決=成田範道
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インド最高裁は、生体認証付き個人識別番号(アーダール)は合憲であるとの判決を下した。9月26日の判決はアーダールの存続を認める一方で、利用については多くの制約を課しており、推進派と反対派の両者ともすっきりしない判決となった。
最高裁は、指紋や虹彩といった生体データを国家が保管するのは個人のプライバシー侵害であるとする反対派の主張を退けた。これまで身分証明を持たなかった人々のエンパワーメントという公益が上回るというのがその理由だ。
アーダールはこれまでどおり公共配給など公的サービスの受益の他、税務申告でも必須。多くの人にとってアーダールの取得が事実上義務である状況は変わらない。
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週刊エコノミスト
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